真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

2014-01-01から1年間の記事一覧

雀聖・阿佐田哲也が大切にしたもの

「フォームというのはね、今日まで自分が、 これを守ってきたからこそメシが食えてきた、という そのどうしても守らなければならない核のことだな。 気力、反射神経、技、それ等の根底に、このフォームがある。 まず自分流のフォームをつくらなければならな…

敵がいなけりゃはじまらない

「私はまた、私の敵にも感謝しなければならない。 彼らが、私を失望させようとしたことがかえって この仕事をやりとおす力を私に与えたのである」 ケニア初代首相のジョモ・ケニヤッタの言葉。 「ムゼー」(おじいさん)の愛称で親しまれた「ケニヤ建国の父」…

相手に信頼されたければ、まず相手を信頼することから

「自分が相手を疑いながら、 自分を信用せよとは虫のいい話だ」 渋沢栄一 相手に信頼されることばかり考えていると、つい、 相手を信頼することがおざなりになってしまったりする。 信じることからすべてが始まる。 ビジネスに限らず、友人関係、恋人・夫婦…

作家志望の少女をDISる田山花袋

中年作家が弟子に恋して懊悩する、枕くんくんシーンで有名な『蒲団』。 日本の私小説の出発点とも言われる名作だが、主人公の時雄の口を借りて、結構ひどいことを言っている。 主人公の時雄が若い女性から、 「弟子にしてほしい」 という手紙をもらったとき…

サラリーマン作家の悲哀

人と人との間に入り、調節しているだけで1日の大半が過ぎている気がしている。 そういうのも嫌いではないんだが、何か本当の人生の時間を過ごしていないような徒労感がないかといえばうそになり。 「何かほんとうの生き甲斐のある生活が 他にあるはずだとい…

ブルータスで「男の定義」を書きました

今、書店に並んでいる「BRUTUS (ブルータス)」最新号。 テーマは「男の定義」である。 今を生きる“男”の言葉に耳を傾けつつ、偉人の言葉、映画、本、歌詞などもヒントに男らしさの正体について考えるというもの。 以前も、「男の作法」の特集で声をかけても…

中原中也のファンに恫喝された長谷川泰子

中原中也が小林秀雄に奪われた女優・長谷川泰子。 「おもしろいじゃないの」 泰子が自分の詩を見てそう言ってくれたことや、自分の詩に涙してくれたことは、立命館中学3年だった中也にとって、どれほど励みになったことだろう。これから先、中也は彼女に大…

絵を描いてもらうことのうれしさ

トリバタケハルノブさんとオオスキトモコさん。 二人のイラストレーターの方が本を紹介してくれたのだ。 いただきもの「大富豪破天荒伝説」 http://blog.cobraclaw.com/?eid=1330788 だいぶ前なのですが、著述家の真山知幸さんから「君の歳にあの偉人は何を…

大富豪たちの転職

求人情報サイト「イーアイデム」でご紹介いただきました。 感謝! 大富豪破天荒伝説 Best100 http://www.e-aidem.com/entame/detail.htm?L=BCSDetail&VAL88=3&ID=A40909186793&RW=E3 本書に出てくるたくさんの大富豪たち。 そのなかには、貧しい家庭に生まれ…

ビジネス書評メールマガジン「ビジネスブックマラソン」(BBM)で紹介されました

土井英司さんが執筆する書評メールマガジン「ビジネスブックマラソン」(BBM)で紹介されました。 ありがとうございます。 ピックアップしてくれている大富豪の名言は、探せばまだありそうだから、1冊作れるかもしれないなあ。 『大富豪破天荒伝説Best100』…

大富豪の転落劇!ドキュメンタリー映画『クイーン・オブ・ベルサイユ 』

大富豪本を出したタイミングでのこの映画。 思わずレイトショーに足を運んでしまいました。 『クイーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』です。 この映画はもともとはですね、アメリカンドリームを手にした男の成功物語を撮る予定だったんですね。 …

SPA!で紹介されました

本日発売の「SPA!」で『大富豪破天荒伝説 Best100』が紹介されました。 うれしいですね。 大富豪破天荒伝説 Best100(2014/08/27)真山 知幸商品詳細を見る

「Honz」の新刊超速レビューにて

『大富豪破天荒伝説 Best100』、レビューありがとうございます。 大富豪破天荒伝説 Best100』新刊超速レビュー http://honz.jp/articles/-/40741 プライベート動物園を作っちゃった新聞王のウィリアム・ランドルフ・ハースト、恋人にオペラ劇場をプレゼント…

『社会人英語部の衝撃』(清涼院流水著・KADOKAWA/中経出版)

「気配を共有することが、大人の友情の深め方」だと言ったのは坂崎重盛さんですが、この「社会人英語部」は「情熱を共有すること」で友情を深めている、ともいうべき、熱量の高いグループです。 社会人英語部の衝撃―TOEIC(R)テスト300点集団から900点集団へ…

坂崎重盛さんと山本容子さん

さきほど、不良隠居が語る「大人の友情の深め方」で、坂崎重盛さんと山本容子さんについて触れましたが、2人がコラボした著書があるそうです。 「絵のある」岩波文庫への招待(2011/02/09)坂崎 重盛商品詳細を見る このカバーの銅版画が山本容子さんによるもの…

不良隠居が語る「大人の友情の深め方」

神保町のワインバー「ボンヴィヴァン」が取り上げられたことをきっかけに、BSジャパンの『酒とつまみと男と女』を観るようになりました。 8月26日は「白金界隈」で、酔客は銅版画家の山本容子さん。なんだか、「不良隠居」と呼ばれるエッセイストの坂崎重盛…

編集者も読んでおきたい『似ていることば』(東京書籍)

似ていることば(2014/08/13)おかべ たかし、やまで たかし 他商品詳細を見る 著者のおかべたかし兄貴から献本いただきました。「目でみることば」のスピンオフ企画ということで、これまたよいところに目をつけたなあ、と。 「似ていることば」をテーマにした…

新刊の表紙がなんだかスゴい

おおおお・・・。 大富豪破天荒伝説(2014/08/27)真山 知幸商品詳細を見る

新刊を出します!

大富豪の本を 東京書籍から出します。 詳細はまた後日! 大富豪破天荒伝説(2014/08/27)真山 知幸商品詳細を見る

まもなく一応の脱稿

昨年から執筆している本が、来週には脱稿できそうだ。もちろん、コラムを書いたり、原稿の修正したりなんだり、まだまだたっぷりあるのだろうけど、とりあえずの原稿がそろうととてもホッとするのも事実。 人物の人生に切り込んでいくのは楽しい仕事だが、今…

無茶振りが世界を変える?

無茶振りの技術 (日経プレミアシリーズ)(2014/03/08)高城 幸司商品詳細を見る 日経プレミアシリーズはつい手にとってしまうタイトルが多い。ビジネスパーソンの「あるある」ネタを、マニュアルとして落とし込んでいくのがうまい。本書もまさにそうで、誰もが…

なくなると困る雑誌は買おう

雑誌編集者と飲むと、必ずといっていいほど部数減の話になる。雑誌はすごく中途半端なポジションになっているのは事実で、電車で読む人も見かけなくなったし、何より自分がそれほど買っていない。 もっと雑誌買わないとな。なくなると困ると感じるものは特に…

書を持って旅に出よう

春だというのにやたらと風が冷たく辟易していたが、ようやく暖かくなってきた。気づけば、このブログも長らく放置していたようで、トップにバナーが出てきてしまっていたので、急いで更新。 最近はあちこちへ取材へ出かけているのだけど、名古屋駅に行ったと…

震災から3年、鴨長明の警告

「すなはちは、人みなあぢきなき事を述べて、 いさゝか心の濁りもうすらぐと見えしかど、 月日重なり、年経にし後は、 ことばにかけて言ひ出づる人だになし」 (直訳:大震災の直後には、誰もが無常を語り、 心の濁りも薄らいだように思われたが、月日が重な…

官僚はただ家に帰りたかっただけ!?『家庭の幸福』(太宰治)

なぜこの事実をマスコミは報道しないんだっ!! ……という憤りをネット上で読むことがあるが、それは単に「多くの読者に関心がないから」「視聴率がとれないから」だったりするのだけど、どうも陰謀論に持ち込みたがる人が多いようだ。マスコミを「マスゴミ」…

人生を真面目に生きているか

「真面目とはね、君、 真剣勝負の意味だよ」 (夏目漱石「虞美人草」) あなたはマジメだよね、と言われて、 100%ポジティブに捉えられる人は少ないのではないか。 むしろ、どこか小ばかにされた印象を持つかもしれない。 融通の利かない堅物のような性格…

ドラマ『僕のいた時間』を観てしまっているのだ

「目標を見つける事が 俺の目標みたいだな」 ――ドラマ『僕のいた時間』より 拙著『不安な心をしずめる名言』では、ドラマや映画からの名言も取り上げている。ここでも、たまには偉人以外の言葉から。 なんだかこうして言葉だけ取り上げると、とんだ自分探し…

「走れメロス」じゃなくて「走れよメロス」だった!?

以前、こんなブログ記事を書いた。 自由研究はまだ間に合う!『目でみることば』をパクろう http://mayamatomoyuki.blog84.fc2.com/blog-entry-192.html 自由研究で苦しんでいる人がいたら、「理科系」にこだわらず、「文科系」の線も考えてみてね……と締めた…

名言相談室(2)「自由な大学生活に漠然とした不安を感じる」

こんばんは。 飽き性の私でも2回くらいは続けることができるんです。 ということで、名言相談室です。 京都府にお住まいの19歳の女性、 ガツンとみかんさんから、お便りいただきました。 ちょっと季節外れのラジオネームですが、こんなお悩み。 「毎日勉…

名言相談室(1)「いつも恋人未満で終わってしまうのはなぜ?」

はい、お便りありがとうございます。 ふむ、愛知県にお住まいの16歳の男性、 ラジオネーム、りょうたろうさんから、 こんなお悩み。 「女の子とどれだけ仲良くなっても なかなか恋愛対象としてみてもらえません。 どうすればいいでしょうか」 ああ、なるほ…