中原中也のファンに恫喝された長谷川泰子
「おもしろいじゃないの」
泰子が自分の詩を見てそう言ってくれたことや、自分の詩に涙してくれたことは、立命館中学3年だった中也にとって、どれほど励みになったことだろう。これから先、中也は彼女に大いに苦悩させられるが、この瞬間にそれらはすでに引き受けたも同然だったのかもしれない。
長谷川泰子は中也ファンからストーカーや恫喝にもあったという。中也からすれば、そういうファンは本当のファンではないとみなすのではなかろうか。
ブルータスの原稿で「惚れる」をキーワードに書いているけれども、中也のことも書いた。
またお知らせします。
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