真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

2015-01-01から1年間の記事一覧

絶望したときに効くコトバ

「一番好きな言葉は何ですか?」 先日、名古屋外国語大学で講演をしたとき、 質疑応答でこう聞かれたのである。 いや、これは当然聞かれるでしょう、 偉人の名言について話しているわけですからね。 いやでもね、あの質疑応答って、 講義が終わって、ちょっ…

逸話が人物像を形作り、人物像が逸話を際立たせる ~大久保利通の冗談~

偉人の素顔に迫る場合に、エピソードの拾い方は、大きく分けて2つある。 「いかにもその人らしいエピソード」と「イメージにそぐわないエピソード」だ。 例えば、大久保利通についてならば、岩倉使節団の一員として、 アメリカとヨーロッパを廻ったときに、…

あらゆる仕事は「つぼみ」である ―柳田國男の『海南小記』―

序文をどう書くか。 口火を切るのに、逡巡のない書き手は少ないだろう。 僕も序文には、毎回のことながら、心を砕くことになる。 たとえば、柳田國男はこんなふうに序文を始めた。 「ジュネヴの冬は寂しかった」 『雪国の春』と並んで、 柳田國男の名紀行文…

病気が天才を作る ―ゲバラと喘息―

どういうわけだが、最近、風邪を引かなくなった。 僕がいう風邪とは「発熱」を指すので、 その手前の症状はなくもないんだけど 熱さえ出なければ、そこまで生活に支障はきたさない。 かつてはしょっちゅう引いていただけに不思議である。 しかし、病によって…

26歳で県知事になった伊藤博文(書評『努力したぶんだけ魔法のように成果が出る英語勉強法』清涼院流水)

26歳の若さで、兵庫県知事に 就任した人物をご存知だろうか? 先日、都構想が否決されて、 政界引退を表明した橋下徹が、 大阪府知事に就任したのが38歳。 当時、現職最年少の知事となったが、 この人物が知事になったのは、 それよりもさらに10年以上も若い…

どケチな石油王ゲッティの孫が遺体で発見

唸るほどの財を石油ビジネスで稼ぎ出しながらも、 恐ろしくケチだったことで有名なポール・ゲッティ。 83歳でこの世を去ったとき、こんな弔辞を送られたくらいだ。 「ポールのことを思うとき、私は金を思う」 そんなポールの孫が、遺体で発見された。47…

米化学大手デュポンのルーツは「死の商人」

工場が爆発して4人死亡したという事故が起きて騒ぎになっている、米化学大手デュポン。 米化学大手デュポンの工場で爆発、4人死亡 事前に化学物質漏えい http://www.afpbb.com/articles/-/3031864 ピエール・サミュエル・デュポン デュポン家の創始者は、ピ…

『孤高のことば』(萱野稔人編、東京書籍)

孤高のことば 昨年の8月に刊行された本。 編集協力はラリーさんで、私も少し協力を。 改めて読み返すと、良い本ですな。 孤独についての名言が、 モノクロの写真でより心に刺さる。 「ひたすら自分の道を進め。 人には勝手なことを言わせておけばいい」 (ダ…

青島神社とマンゴージュース

なんだかんだで宮崎に行ってから、 1ヶ月が経とうとしている。早いなあ。 「宮崎大学での公開講座ソラシド」 「MRT宮崎放送で偉人を語る」を参照してくだされ。 そんなこんなで無事に終わった宮崎での偉人講演。 合間を縫って観光もしてきた。 鬼の洗濯板に…

MRT宮崎放送で偉人を語る

前回の続き。 宮崎大学での市民公開講座の翌日は、 MRT宮崎放送で「サンデーラジオ大学」の収録へ。 パーソナリティは園田潤子さん。 前日の講義では、参加してくれた女性からこう聞かされていた。 「宮崎で園田さんのことを知らない人はモグリですよ」 モグ…

宮崎大学での公開講座ソラシド

中村佳文准教授にお呼ばれして、 宮崎大学教育文化学部の公開講座、 「朗読で味わいを深める日本文学」の 第1回のゲスト講師として、 週末は宮崎へ行ってきた。 中村さんに言われたとおりに、 「ソラシドエア」に乗り込む。 何でも格安であるらしい。 聞い…

宮崎大学で公開講座を開きます

宮崎大学の公開講座 「朗読で味わいを深める日本文学」。 教育文化学部の中村佳文准教授にお声かけいただき、 今年度第1回目のゲスト講師を務めます。 テーマは「名言の力(偉人の名言を読む)」。 http://www.miyazaki-u.ac.jp/wp-content/uploads/2015/04…

『十二の肖像画による十二の物語』(辻井邦夫/PHP研究所)

ある空間のある時間が切り取られた絵画から、 あれやこれやと想像するのはいかにも楽しい。 観賞する人によって、絵画の観方も千差万別である。 作家でフランス文学者の辻邦生の場合は、 肖像画から想像の羽を伸ばした。 本書は、12枚の肖像画それぞれに、…

学研の「歴史感動物語」シリーズ、書きました!

じゃーん。 学研の歴史感動物語、全12巻! 21人ほど、書かせていただきました! 小学校高学年から中学生向けの偉人本。 夢だったので嬉しいなあ。 知り合いにもお願いして真山チームでは、 80人ばかりお手伝いさせていただきました。 やっぱり各執筆者の個性…