真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

討論ではない「座談会」が日本人にはよく合う

インタビュー、対談をまとめるのが、三度の飯より好きなワタクシ…・・。 いや、さすがにそれは言い過ぎですかね。 でも、自分で文章を書くのは、全く違う筋肉を使っている感じが心地よいのです。 人数が多い座談会となると、一人一人の発言量は減るけれども…

取り巻く世界は読書で変わる(『目でみる漢字』『よくわかる元素図鑑』)

目でみる漢字 小学生になったばかりの息子。 もともと、文字が書くのが好きだが、ひらがなよりも漢字のほうが、書きやすそう。 角ばっているから書きやすいのかな、と思っていたけど、それだけではなさそう。 漢字のほうが、意味と形をイメージしやすいよう…

官僚はただ家に帰りたかっただけ!?『家庭の幸福』(太宰治)

なぜこの事実をマスコミは報道しないんだっ!! ……という憤りをネット上で読むことがあるが、それは単に「多くの読者に関心がないから」「視聴率がとれないから」だったりするのだけど、どうも陰謀論に持ち込みたがる人が多いようだ。マスコミを「マスゴミ」…

『よちよち文藝部』でキャラとしての文豪を楽しもう

よちよち文藝部(2012/10/21)久世 番子商品詳細を見る 太宰治、夏目漱石、中原中也、志賀直哉・・・。 日本の近代文学史に名を刻む作家たちを その作品とともに、いじり倒した1冊。 いやあ、作家ってキャラが濃いから ツッコミ甲斐がありますな。 やっぱりこ…

スマホ家電買ったり、湊かなえ本買ったりの巻

前回の記事で散々に書いておきながら、 ヘルシオではなくビストロを買ってしまった……。 スマホ家電が我が家に鎮座することになるとは。 いやー、人生わからないものです。 Panasonic スチームオーブンレンジ NE-R3500-RK(2012/06/01)パナソニック商品詳細を…

三谷幸喜の「清須会議」がやたらと楽しい

清須会議(2012/06/27)三谷 幸喜商品詳細を見る 「光秀が謀反を起こした理由。 俺にはなんとなく分かるんだ。なんとなくだよ。 俺、光秀を追いつめ過ぎたのかもしれない。 弁解に聞こえたらあれだけど、まあ、 俺もこういう性格だから、カッとなったら 自分を…

リリーフランキーと深津絵里

さっき観たCMとは違うバージョンだけど、 この2人はいいな。 リリーさんの握手会や舞台挨拶には 随分行ったものだ。 この本もおもろいですぞ。 ↓ 美女と野球 (河出文庫)(2005/10/05)リリー・フランキー商品詳細を見る

経営者としてのエジソン

エジソン発明会社の没落(1998/06)アンドレ ミラード商品詳細を見る エジソンの熱烈なファンとして知られている浜田和幸氏は、 数多くのエジソンの本を書いているが、 この本は浜田氏の著作ではなく、 1998年発刊の翻訳本。 発明会社の社長としてのエジソン、…

コミックエッセイ『日本人のちょっとヘンな英語』

爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語(2012/01/30)デイビッドセイン商品詳細を見る コミックエッセイがもう飽和状態で、 なんだこりゃ、ってのも少なくないんだけど、 2冊ほど面白いのがあった。 そのうちの1冊がこれ。 「英語の勘違い」…

『キング牧師とマルコムX』(講談社現代新書)

キング牧師とマルコムX (講談社現代新書)(1994/12/16)上坂 昇商品詳細を見る バランスの良い構成で、ものすごく読みやすい1冊です。 まずは「キング牧師の思想」、次に「マルコムXの思想」、 そして「キングとマルコムはどう違うか」、 最後に「現代に生きる…

群ようこのデビュー作をお供に

午前零時の玄米パン (角川文庫)(2003/04)群 ようこ商品詳細を見る 最近お風呂で読んでいるのは、 何度読んでも面白い、群ようこのデビューエッセイ。 単行本は1984年かあ。30歳の頃の作品。 文庫版のあとがきではこんなことも書いてある。 「物書きは処女作…

140字マガジンレビュー【1】『VOLT』

VOLT (ヴォルト)VOL.1 [雑誌](2011/12/14)不明商品詳細を見る 創刊されたばかりの体作りマガジン「VOLT」(徳間書店)。 体幹トレーニングをテーマに、 腰痛・肩凝り・膝痛対策まで。セルフケアものは 一冊買って家で試したくなる。 「代謝が上がって若返るご…

書き手のスタンスには3つのタイプある(『清涼院流水の小説作法』より)

抱えているうちの1冊のお仕事が終了。 こうして1冊、また1冊と書くうちに、 文章力がレベルアップしている自分に気づく・・・ な~んて、わけはもちろんなく、いつになっても悪戦苦闘している。 少しはうまくなっとんかいな? 果たして、自分の書く文章は…

サンドイッチエッセイの書名が分からない話

週末は、ちょこちょこと吉祥寺に足を運んでいる。 いくたびに、小さな雑貨屋だったり、 時間のゆるいカフェに出合うのが楽しい。 井の頭公園でのんべんだらりとするのも良いリフレッシュになる。 吉祥寺アトレもいろんな店が入っている。 うまそうなものや、…

『石川くん』 (枡野浩一著、集英社文庫)

石川くん (集英社文庫)(2007/04/20)枡野 浩一商品詳細を見る 偉人たちを取り上げた本は世の中にあまたがあるが、 この本は異色中の異色。 歌人の枡野浩一が石川啄木をけなしまくっているのである。 彼が怠けもので仕事をしょっちゅう休んでいたこと、 毒舌で…

「思考停止ビジネス」(坂口孝則/徳間書店)

売りたかったら客に考えさせるな! 思考停止ビジネス(2011/03/19)坂口 孝則商品詳細を見る ちょっとだけ仕事が一段落。 また明日からがんばらねばらないが、 溜まっていた本の紹介を少しずつ。 いわゆる悪徳商法の本は多田文明氏をはじめ、 多くの本がすでに…

なつかしの『「松本」の『遺書』」(松本人志/朝日文庫)

「松本」の「遺書」 (朝日文庫)(1997/07)松本 人志商品詳細を見る 毎日、古本屋に立ち寄って100円文庫をチェックしている。 今日は、こんななつかしの本を買った。 いわずと知れた、ダウンタウン松本のコラム。 1994年の単行本『遺書』と1995年の…

コンビニの本コーナーに罠が仕掛けられている

コンビニというと、手軽で簡単。 売っているものもお手ごろ価格で、 すぐ使えて、役に立つものが満載だ。 それは本、雑誌コーナーにおいてもそうで、 廉価版のペーパコミックだったり、 薄っぺらい血液型の本だったりをよく見かける。 人生を揺るがすような…

「女のしくじり」の手帳が無料配布

書店ぶらぶら。婚活本「女のしくじり」はまだ売れているようだ。 「辛口ゲイ・コラムニスト」ってなんだかすごい著者の肩書き。 今は本を買わなくても、オリジナル手帳をこうして自由にもらうことができる。 手帳と呼ぶには薄いシンプルなものだが、なかなか…

書店が一番安心できる空間

あ、高里椎奈さんの本がずらり! ここはとある地方都市。 見知らぬ土地に行くと、やはり落ち着かない。 なので書店に行く。 すると、なんだか心のそこから安心できる。 こうして知人の本を見つけたときは、なおさらだ。 高里さんにはしばらくお会いしていな…

震災後の書店

震災の影響で、紀伊国屋が早く閉まってしまう。 仕事後にいくと、もう蛍の光が流れておる。 比較的早く仕事が終わったときの楽しみが・・・。 仕方ないか。 蛍の光を聞きながら、店内をぐるりと。 お、やはりこういうコーナーができている。 まだ本が見たり…

中島らもの落語(超大作)

いつでも会えると思って先延ばしにしたら死んでしまった。 中島らものことである。 ロフトプラスワンでイベントをしていることは上京してすぐに知った。 慣れない仕事の毎日で、落ち着いたら行こうと思っていた。 毎月のようにやっていたから、また行けばい…

東日本大震災で売れた本

東日本を襲った1000年に一度とも言われる大地震。 都内にいた僕は、自宅まで4時間かけて徒歩で帰宅した。 途中の自転車屋では、チャリを求める人で殺到していたが、 自転車が悠々と走れるような状態でもなかった。 復旧するかどうかわからん鉄道を待つ…

印税生活にゃ程遠いが

本を10数冊、単著で世に出して一つわかったことは、印税生活なんてものは不可能だということだ。 いやまあそりゃ、できている人はいるんだろうけど。 今の出版不況じゃあ、増刷するのにも一苦労。 ただ、文献資料を買いあさるには十分だ。 なにしろ本は安い…

ますますいい気な「おせち」を叱る

おせちはこのところ、少しいい気になっているのではないか――。 これに勝るエッセイの書き出しを、僕はまだ知りない。 著者の東海林さだお氏は、高額化するおせち料理に対して、 「おせちは、伝統とか、儀式とか、由来とか、 そういうものの上にアグラをかい…

「聖書は謎解きのようなもの」(太宰治)

聖書といえば、分厚くて重い。 内容も小難しいというイメージがあるかもしれないが、 読むとなかなかどうして面白い。 太宰治は、こんな言葉を残している。 「聖書は、謎解きのようなものだ。 よめばよむほど、分からなくなる。 その分からないところを、な…