真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

2018-01-01から1年間の記事一覧

偉人にだって愚痴や嘆きがある『ざんねんな名言集』

自分が後に「偉人」として名をがっつり残すと知っていたならば、また言動も気をつけるのかもしれないが、大抵の人は、自分がどんなふうに語られるかなど考えないので、やはり偉人と呼ばれるような立派な人でも、仕事や私生活での愚痴は、当然あるわけなんで…

スタジアムでビールを飲んで歌えば楽し

FC東京のサポーターになって、まる3年ほどが経つ。諸先輩方に比べるまでもなく、まだ日が浅いわけだが、それでも、なかなかどうして、チームや選手への愛着というものが沸いてくるものである。 何が楽しいかといえば、まずは野外でビールを飲むのが楽しい。…

新刊『ざんねんな歴史人物』が出ました!

『ざんねんな偉人伝』の続編にあたる『ざんねんな歴史人物』が出ました! hon.gakken.jp 今回は、偉人に限らず、広く「歴史人物」のパーソナルな部分をですね、ご紹介した次第です。対象が広くなった分、よりぶっとんだエピソードもあり、「これはいかんよ!…

物語はえらいの巻(『戦国ベースボール』という発想)

『ざんねんな偉人伝』の続編を書いている。初校の校正も大半が終わり、大詰めという雰囲気。ただのパート2では、おもしろくないので、より強烈な内容となっているので、楽しんでいただければと思う。まだ、終わってないけど……。 執筆の休憩にと『戦国ベース…

ゲーテの「マイペース」はせわしない

大学時代、「俺はこれからマイペースに生きていくから」と、いきなり言い出した友人がいた。キャンパスに誰かに会うたびに、そう宣言する友人を見て、私は思ったのだ。 「すでにまったくマイペースではない……」 閑話休題。マイペースといえば、どこか「ゆっ…

スキャンダラス過ぎる島崎藤村

今日3月25日は、島崎藤村の誕生日。 姪を妊娠させて、海外へ逃亡。散々に周囲を怒らせておいて、小説『新生』で自ら姪との関係を暴露。今でいえば、自分で自分に文春砲を打つようなファンキーさ。 『大人のためのざんねんな偉人伝』の機会があれば、ご登場い…

格好よくない大久保利通が好きな理由

大久保利通に惹かれるのは、いつも「次善の策」をとったことだ。 よりベターな選択肢をとり続ける。現実を少しでも前進させるには、それしかない。おそろしく地道だが、それが実務というものである。 理想にこだわり、それが叶わなければ退場するーーそんな…

ダメ息子に悩まされた「音楽の父」

今日3月21日は「音楽の父」「大バッハ」と呼ばれるヨハン・ゼバスティアン・バッハの誕生日だ。 バッハは非常に几帳面で、持ち物や貴重品の管理はいつも同じでなくては気が済まなかった。置く場所が常に一定ではなく、毎日のように、物をなくしている私とは…

週刊文春で『ざんねんな偉人伝』が紹介されました

週刊文春の「ベストセラー解剖」のコーナー。ああ、いつか解剖されてみたい……そんな欲もなくなるほど、ヒットとは無縁だったが(ロングセラーはありますけどね!)、このたび、『ざんねんな偉人伝』が紹介された。 『ざんねんな偉人伝』は、書店での児童書コ…

大久保になれなかったし、なるつもりもなかった伊藤博文(書評:『これからの時代のリーダー論』山川博史)

一国の君主にしろ、会社の経営者にしろ、リーダーたるものは、指導力を発揮せねば、と気負いがちだが、無理して自分の性格を変えるのは難しい。 明治政府においては、大久保利通が殺されると、伊藤博文が政府を引っ張っていくことになるが、大久保のような指…

大人も読んで元気になるマイティシリーズ

ウォールペイント・アーティストのロコサトシが描く、マイティワールド。鮮やかな色彩と、ダイナミックな展開で、ぐいぐいと絵本のなかで引きずり込まれるよう。 ばくはつマィティ (バナナのえほん) 作者: ロコサトシ 出版社/メーカー: ナナコーポレートコミ…

『おしりたんてい』で始める探偵モノ

初めて探偵モノの謎解きに触れたのは、クイズ本だったと思う。頭の体操のような問題のなかに、ちょっと怖い問題が混じっており、それがダイイングメッセージの謎解きだったり、密室のミステリーだったりした。 怖いんだけど、面白い。そこから、江戸川乱歩の…

受験生よ、時には邪の道を行くのもよし

さきほど紹介した『ボカロで覚えるシリーズ』。 mayama3.hatenablog.com 「ほしい!」と言う声が多い一方で、「こんなので勉強してよいのか」という「邪道感」もあるようだ。かくいう私は英単語が覚えるのがどうにも得意ではなく、ダジャレで覚えるという思…

ボカロで覚えるシリーズ

『ざんねんな偉人伝』を出してから、児童書や小中高生向けの棚をウロウロするようになったのだけど、今はこんな参考書も出ているのか。 ボカロで覚えるシリーズ……! しかも、学研プラスではないか。さすが攻めてる。 hon.gakken.jp 学参においても、担当編集…