書店が一番安心できる空間
あ、高里椎奈さんの本がずらり!
ここはとある地方都市。
見知らぬ土地に行くと、やはり落ち着かない。
なので書店に行く。
すると、なんだか心のそこから安心できる。
こうして知人の本を見つけたときは、なおさらだ。
高里さんにはしばらくお会いしていないが、お元気だろうか。
僕は新刊を最近出してないので、本があるとしても、
ぽつりと棚刺しにされているくらいだろう。
だけど、こんなふうにコーナーがあると
棚指しの意味合いもぜんぜん違う。
やはり文学は残る。作品を重ねれば重ねるほど。
高里さんの読者は全国にいるのだろう。
書店にいけば、そんなことも伝わってくる。
大学生のころ、就職活動で東京に来ても
どこにいけばいいか、わからず、
書店で数時間つぶすこともざらだった。
恐ろしい渋谷も、ジュンク堂に飛び込んでしまえば、
見慣れた空間が広がっていて、ほっとしたものだ。
Amazonで本を買うのは確かに便利だが、出会いがない。
自分の趣味嗜好が凝り固まってしまう。
書店に出かければ、思わぬ本を手にとってしまう。
旅先のテンションは特に本選びも大胆にさせる。
読む本の幅が広がれば、人生の生き方が広がる。
風景の見え方が変わる。
歩いている人間の顔つきが違ってみえる。
全国にたくさんの書店がある国であってほしい。