真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

経営者としてのエジソン

エジソン発明会社の没落エジソン発明会社の没落
(1998/06)
アンドレ ミラード

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エジソンの熱烈なファンとして知られている浜田和幸氏は、

数多くのエジソンの本を書いているが、

この本は浜田氏の著作ではなく、

1998年発刊の翻訳本。

発明会社の社長としてのエジソン、という

ユニークかつ、マニアックな切り口だ。

ハイテク企業はなぜ没落してしまったのか。

偉人としてのエジソンに興味のない人も、

読み応えのあるボリュームのある1冊に仕上がっている。

この本を読んで思い出したのが

友人の蟹沢孝夫氏が書いた

ブラック企業、世にはばかる」(光文社新書)だ。

同書では、ブラック企業を修行場とする考え方もあると書いて

物議をかもしたが、エジソンの会社を思えば、

やはりそういう乗り切り方もあるんだと思う。

なにしろ、就業規則もあったものではないし、

とんでもない会社である。

それでもエジソンを慕って、過酷な労働を承知の上で、

技術者たちはこぞって切磋琢磨した。

それは、小暮太一氏が

「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」で書いた

自分の価値を高める「積み重ね」がエジソンの現場には

確かにあったからにほかならないだろう。

ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)
(2010/04/16)
蟹沢 孝夫

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僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)
(2012/04/26)
木暮 太一

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