真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

絶望したときに効くコトバ

「一番好きな言葉は何ですか?」

先日、名古屋外国語大学で講演をしたとき、

質疑応答でこう聞かれたのである。

いや、これは当然聞かれるでしょう、

偉人の名言について話しているわけですからね。

いやでもね、あの質疑応答って、

講義が終わって、ちょっとほっとしているときにあるじゃないですか。

もう思考が止まってしまっていて

「あああううう」となってしまい、

いやはや、実にお恥ずかしい限り。

かろうじて答えたのが、この言葉だった。

kobayashihideo-thumbnail2.jpg

「絶望するにも才能がいる」

――小林秀雄

そのとき、己のまぬけさ具合に

絶望していたのはほかならぬ自分であって、

さらに学生に「小林秀雄って誰ですか?」とくらって、

あわわ、ぐぐぐ、もっとメジャーどころにすればよかったと後悔しながら、

小林秀雄中原中也が恋敵であったことを問わず語りしたのであった。

恋する文豪: 日本文学編 (きゅんきゅんくる!教養)

学生との対話