どケチな石油王ゲッティの孫が遺体で発見
唸るほどの財を石油ビジネスで稼ぎ出しながらも、
恐ろしくケチだったことで有名なポール・ゲッティ。
83歳でこの世を去ったとき、こんな弔辞を送られたくらいだ。
「ポールのことを思うとき、私は金を思う」
そんなポールの孫が、遺体で発見された。47歳だった。
場所はロサンゼルスのハリウッドの自宅で、死因は不明。
接近禁止命令が出されていた元交際相手の女性が現場にいたという。
石油王ゲティ氏の孫、遺体で発見=元交際女性を聴取-米ロス
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015040100846&g=int
ポール・ゲッティといえば、孫のポール3世が誘拐されたときに
身代金を値切りまくったという伝説を持つ。
詳しくは『大富豪破天荒伝説』を読んでいただきたいが、
今回、遺体が発見された孫とは別人である。
その孫はその孫で、誘拐事件のストレスで
(というか祖父に身代金をねぎられたストレスかもしれない)、
麻薬常習者となり、4年前に54歳ですでに亡くなっている。
石油王ゲティの孫が死去、世紀の誘拐劇の被害者
http://media.yucasee.jp/posts/index/6575?la=bn05
偉人や天才と呼ばれるような人物、そうでなくても、
ゲッティのように莫大な富を築いた人物は、
どのような親子関係を築いていたのか。
また、破天荒すぎる親が子の人生に及ぼす影響は
いかなほどのものか。
富豪の子や孫の人生も楽なものではないのだろう。
偉人の息子もたいていは悲惨だったりする。
しかし、うまく自分の道をうまく見つけている
ケースも少なからずある。
恵まれた環境と、大きすぎる親の背中を
いわば、他人の目で分析しながら、
周囲の無遠慮な期待と勝手な失望をも
呑み込みながら、自分らしく生きていく……
ことができればいいが、言うはやすしで、
なかなかそうもいかないのだろう。
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