真山知幸ジャーナル

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米化学大手デュポンのルーツは「死の商人」

工場が爆発して4人死亡したという事故が起きて騒ぎになっている、米化学大手デュポン。

米化学大手デュポンの工場で爆発、4人死亡 事前に化学物質漏えい

http://www.afpbb.com/articles/-/3031864

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ピエール・サミュエル・デュポン

デュポン家の創始者は、ピエール・サミュエル・デュポンという時計屋の息子で、ルイ16世の財務総監へと上り詰めたが、フランス革命をきっかけに、アメリカへ亡命している。

アメリカの地で、デュポン家を繁栄に導いたのは、長男のエルテール・イレネ・デュポンである。彼は火薬の改良に成功して、1812年米英戦争で大儲けした。その後も、戦争のたびに利益を伸ばし、「死の商人」として知られるように。

え、そんなんイメージめっちゃ悪いやん、ってことで、脱・兵器産業を目指して手がけたのが、ナイロンを始めとする合成繊維だった。だから、もし「死の商人ってむしろかっこええやん」という無神経な人物だったら、今の化学会社大手としてのデュポンは生まれていないということになる。

世界の大富豪について知ることは、歴史を学ぶことであり、「世界の今」を知ること。

『大富豪破天荒伝説』では、デュポン家もランキング入りしている。

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(2014/08/27)
真山 知幸

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