物語はえらいの巻(『戦国ベースボール』という発想)
『ざんねんな偉人伝』の続編を書いている。初校の校正も大半が終わり、大詰めという雰囲気。ただのパート2では、おもしろくないので、より強烈な内容となっているので、楽しんでいただければと思う。まだ、終わってないけど……。
執筆の休憩にと『戦国ベースボール』を読む。絵はトリバタケハルノブさん。戦国ベースボールでトリバタケさんのファンになった小学生の息子は、ついに『トーキョー無職日記』『三十歳バツイチ無職、酒場はじめます』まで読みだした。無職の世界に触れるのは、ちょっと早い気もするが……。まあ、この先、何があっても安心かな……。
『戦国ベースボール』のキャラも、なんとも可愛い。執筆の休憩にと手を伸ばすが、読んでみると、新資料からの知見がキャラクター造形やストーリーに活かされていたりして、息抜きにならない(笑)。史実と物語を結ぶ、りょくち真太さんの力業がぞんぶんに発揮されている。
歴史人物を身近なものにする――。
その目的は『ざんねんな偉人伝』と同じだと思われるが、物語にしてそれを伝える、というのは、全く次元の違う話だろう。
だって『戦国ベースボール』ですよ? いや、野球も戦国武将も、子ども好きだけれども! くっつけるなんて、常人の発想じゃないでしょう。信長の野球……。
自分が書いているようなものと、それぞれの役割があると思いつつも、やはり改めて思うのだ。物語はえらい、と。