真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

「今でしょ」の精神は持ち続けたい

今年は流行語大賞が混戦になりそう。「今でしょ」「アベノミクス」「じぇじぇじぇ」「倍返しだ」。どれも流行したといえるもの。テレビ発ではない「アベノミクス」が一番、浸透したかなと個人的には思うけど、使いやすいのは「じぇじぇじぇ」か。

でも個人的に覚えておきたいのは「今でしょ」。流行語としてはもう飽きられているけど、この言葉、なかなか侮れない。今だって、やりたいことはたくさんあるのに、そのうちのほとんどは先送りされている。「落ち着いたら……」と言いながら、これまでを振り返っても落ち着いた時期というのは、ほとんどない気がするし、そういう「落ち着いた時期」ほど、案外と何もしないものである。

つまり、どれだけ今が忙しく、当面の問題があったとしても、やりたいことはやっておくべきなのだろう。そう、今、なのだ。いつか、ってほんとにやらないよなあ。まず、やらない、うん。時期を見ることがいけないわけではないけどね。

先延ばしにしていることは、ぐいと手元にひきつけてしまったほうがよいことが多い。やりたいことは「やりたい」と思ったときが旬なのだ。今は、自分のその意欲がいつか失われるなんて想像できなくても、モチベーションというものは結構、気まぐれだ。こればっかりはコントロールするのは、難しい。

「これがしたい」「これが観たい」「これが読みたい」「これが食べたい」といったさまざまな欲求には、時に苦しめられるけど、それがなくなったとき、意欲があった時代を懐かしく、そしてうらやましく思うのだろう。

そうなる前に、今でしょ、なのだ。