いつも東京駅にいた
「用心は英知の長男である」と言ったのは、フランスの詩人ヴィクトル・ユーゴーだが、用心し過ぎていた僕は、いつも東京駅にいた。
それは、就職活動時期のことだ。
東京でマスコミの面接があるたびに、夜行バスで上京。30分足らずの面接を終えれば、帰りの夜行バスまで時間を潰さなければならなかった。
今から思えば、行くところはいくらでもあるのに、僕はひたすら東京駅にいた。大丸の三省堂書店にずっといた。むろん、東京が恐ろしかったからである。ああ、何という書店の安心感よ。
今日は朝から、久々に東京駅へ。繁乃井の親子丼を食しながら。そんな昔のことを思い出した。
【注】前回に引き続きですが、親子丼専用ブログではありません。