なぜ書くのか?
ブログで編集者との企画会議について書いたところ(http://mayamatomoyuki.blog84.fc2.com/blog-entry-198.html)、不思議と新刊執筆の依頼が立て続けに舞い込んできた。もちろん、いずれも企画段階なんだけど、こういうのをなんというか、引き寄せの法則というのでしょーか。そしてありがたいことに、どの企画も面白いと思える。これがなにより重要なことで、書き手にとって、何を面白がれるか、何を伝えたいのか、というのは生命線ではないかしらん。
筆名多数使いながら、20冊以上の著作を書いてきた。出来不出来はもちろんあるし、後悔がない著作のほうが珍しいかもしれない。それでも一貫して、人間やその人生についてポジティブなことを書いてきたつもりだ。節操なく書いているなかでも、暗い企画は断っている。生きるのが嫌になるような本も、もちろん意義深いと思う。でも、自分の役割ではないような気がしている。読んで、よし明日も前向きに生きよう、という本を書いていたいなと思う。偽善といわれれば、それまでだが・・・。
講演会などで、「一番好きな名言は何ですか?」と聞かれることがある。おお、なんだろう、といつもあたふたしてしまうのだけど、意外とこれなのかなというものが思いついた。
「人生には不愉快なことがたくさんある。
だから、これ以上
不愉快なものを作る必要はないんだ」
理不尽なことだらけの人生をそれでもなお、積極的に生きてみたいと思えるような本をこれからも執筆していきたい。求められる限りは。