自由研究はまだ間に合う!『目でみることば』をパクろう
早いもので、もう盆が来ております。それはすなわち、夏休みの終わりが近づいていることを意味しており……。
良い子の諸君! 宿題のほうは順調かね?今は想像できないだろうけど、大きくなって社会に出てからも
「●●さんって夏休みの宿題とか、
早めに済ませちゃてたタイプですか?」
って聞かれるゾ。いや、これほんと。
さて、夏休みの宿題として嫌われがちなのが、読書感想文と自由研究。読書感想文は私が高額で請け負うとしても、自由研究は各自でがんばってもらうしかない。
もう実験する時間がない?
おいおい、早く育つ植物はありませんか、って……。
何も自由研究は理科系のことをやらなくてもよいのだ!
だって、自由なんでしょ。文系の自由研究のほうが絶対に楽だ!材料もいらないし・・・。
何をすればいいんだって?この本をパクりなさい!
おかべ たかし (著)/山出 高士 (写真)
ほら「浮き足立つ」とか「高飛車」とか「灯台下暗し」とか「拍車を掛ける」とかいう表現があるじゃない。その由来を調べて、もとになったものを写真で紹介しているのが本書。
すごい発想だ。写真も美しい・・・。いやあ、こういうのって本来の意味も知らずに、使いまくっているものなのだなあと改めて。本書には40個収録されているけど、まだまだあると思う。
載ってないものを調べてもいいし、「ことわざ」にまつわる遊びはいろいろできそう。「犬も歩けば棒に当たる」を飼っている犬で再現して写真に撮ってみたりして、ことわざを再現するのもいいし、「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」はどっちが本当か、統計をとってみても面白いと思う。どうやって「研究」に落とし込むかは、やっているうちに見えてくるはず(たぶん……)
え、意外と面倒そうじゃないかって? 楽しむことが出来そうな題材が見つかったら、寸暇を惜しんで、打ち込むもんだって。
自由研究で苦しんでいる人がいたら、「理科系」にこだわらず、「文科系」の線も考えてみてね、というお話でした。