真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

酒と小説と友達

居酒屋で酒を飲みながら、

書いてきた小説をお互いに批評をし合うという

酔狂な集まりを定期的に開催しておる。

メンバーは私を含めて3人であり、

一人は小学校からの同級生、

もう一人は社会に出てから知った友人とあり、

いわゆる同人仲間のようなものとは全く違うのだが、

みな出版業界で生計を立てている。

それぞれ作品に出る個性が非常に面白い。

題材やストーリー展開にも無論、

それは現れるのだけど、

情景描写をどこまで書き込むかや、

会話と地の文のバランス、ワンセンテンスの長さなども

やはり各人、癖がある。

とりわけ情景描写は「これじゃわからんよ」という簡素なものから、

「情報が多すぎるんじゃないか」という丁寧なものまであって、

普段の物の観方なんかや、性格が問われてくることになる。

読者にとって「適量」の文章表現はどんなもんか。

そんなこともお互いに指摘し合いつつ、やってると、

なんだか、3人とも進化してきているように思う。

毎回、お題を決めている。

前回は「食事のシーン」

「主人公自身の恋愛」

「『裏切ったな』という趣旨のセリフ」

という3要素を必ず物語りに入れるというのが縛り。

次回は「出産」

「携帯を忘れるorなくす」「絆」の3要素で、

締め切りは8月末。

執筆する本はもっぱら、

ノンフィクションだが、

将棋棋士の羽生さんが、

気分転換に碁をやるように、

フィクションも嗜めると素敵。

さて、どんな話を書こうかな。

来月は大学の講義もあるので、

その資料も作りつつ。