真山知幸ジャーナル

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六本木の寺院で落語を聴いてきた

5月28日に行われた、第141回の不動院寄席、

「全員ネタ下ろしの会」を観にいった。

出演者は立川志ら乃さん、

立川こしらさん、立川らく次さん。

 

会場の六本木不動院

「え、ここで大丈夫なの?」という入り組んだ場所。

こんな都心で寺院があるなんて。

寄席には、幅広い年齢層のお客さんが訪れており、

立川流のファンらしき、結構な高齢な方も。

黒人の客引きをかわしながら、来たことも思うと、

空間が歪んでいるような錯覚に陥る。

 

志ら乃さんの「碁泥」(ごどろ)では、

碁仇のだんな二人が、家人にうとまれながらも、

なんとか碁をやろうと必死なところがなんとも面白かった。

タバコを吸いながら碁をやるため、

火事が危ないと指摘されると、池の中でもやろうとする。

下半身を水の中に沈めながら・・・。

思わず頭に滑稽な絵面が浮かんでしまった。

落語は想像力が鍛えられますな。

 

ネタ下ろしの後は、3人の近況トーク

立川こしらさんの弟弟子とメシに行った話などを聞くに、

意外と兄弟子のほうが気を遣っている!

 

終わった後、一緒に行った編集者Tさんと一杯飲みながら、

 

「なんかああいう兄弟子、弟弟子関係っていいですよね」

「うん、思いましたよね」

とお互いに。

脱サラして、この世界に飛び込んでくる人の気持ちが

少し分かった気がする六本木の夜。

しかし、六本木不動院は熱い場所だな・・・。