真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

「攻めのリハビリ」を行う酒向正春ドクター

思わず、原稿を書く手を止めて、

「プロフェッショナル」を見入ってしまった。

http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0513/index.html

酒向正春氏は、重症患者でも

早い段階から積極的に体を動かす

「攻めのリハビリ」を実践している。

 

目を奪われたのは、

「できなくなったこと」がリハビリによって、

「再びできるようになった」患者さんの表情に

ほとばしる活力を感じたから。

そして、患者さんそれぞれに

ストーリーがあるように、

酒向氏自身にも、

脳神経外科医からリハビリの世界へと

身を投じたストーリーがあった。

酒向氏が視力低下に教われて

手術が困難になったのは、

彼を第2の舞台へといざなうための、

用意された試練だったのかもしれない。

番組を観ていて、

太宰治の「パンドラの匣」での

言葉が頭に浮かんだ。

《人間は、しばしば希望にあざむかれるが、

しかし、また、「絶望」という観念にも同様に

あざむかれる事がある。》

パンドラの匣 (新潮文庫)パンドラの匣 (新潮文庫)
(1973/11/01)
太宰 治

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