『お役所仕事入門』(山田咲道/日経プレミアシリーズ)
お役所しごと入門 (日経プレミアシリーズ) (2013/01/24) 山田 咲道 商品詳細を見る |
昼間、編集者とランチしながら話していたのだけど、
どこかのタイミングからか、日経プレミアシリーズの
存在感が増したような気がする。
ひしめく新書のなかでも、あ、面白そう、というものが多い。
本書もそんな1冊。
批判されることの多い「お役所仕事」が生まれる
メカニズムについて事例を挙げて解説されている。
何も役所だけではなく、どんな組織でも陥りやすい
非効率のスパイラルが従業員のどんな心理状態から
生まれるのかが良く分かる。
「どれだけ優秀な人が集まろうと、組織は硬直化し、
停滞し、サボる人や自己保身に走る人が登場して、
無責任やムダ遣いが発生します。
本書で取り上げる『お役所仕事』は役所だけに問題でありません」
お役所仕事を皮肉りながら、
著者の仕事への情熱が垣間見れる。
人間くさい本はジャンルを問わず、
読んでて刺激を受ける。
血の通った組織論であり、仕事論でもある。
文章もよく整理されており、
ぱぱぱぱーと読めるのも良いですな。
にしても、この表紙の笑顔がなんとも・・・。