散歩の効用
いつくかアイディアをひねり出さなければならない案件がある。
でもうんうんと唸っても思いつくものでもなかろうと、
開き直って、ぼんやりと昼間は散歩するのが日課になっている。
おや、こんなところに知った名前の会社があるじゃないの。
それ、こちらの道へ行けばどこへつながるのかしらん。
そんな具合にぷらぷらしているとインスピレーションも沸くはず。
と思ってやっているが、普通にぷらぷらしているだけで
今のところは終わっている。大丈夫か。
羽生さんも対局の会場に向かうまでよく歩くが、
頭は空っぽにしているという。
意識的にぼんやりする時間をつくっているのだ。
アインシュタインは逆に歩きながら、よく考えたのだという。
いずれにせよ、歩くことと脳の働きは関係性があるようだ。
この季節、空気が冷たくなってきた。
学生の頃は寒い季節が嫌いだったが、
大人になってからいくぶんか好きになった。
きりりと身が引き締まる感じがする。
そんななか、歩く。ずんずん、歩く。