森鴎外の妻への新文書
ちょっと前のニュースですが。
文書新発見、森鴎外が最初の妻と別れた理由
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20120913-OYT1T00507.htm
プライベートな手紙も広められて、文豪は大変だ。
(↑お前が言うな、と)
鴎外が独身時代のドイツ留学中に出会った
エリーゼとの恋愛劇については、『恋する文豪』にて。
有名な話ですが、改めて漫画で読むと新鮮だったりする。
鴎外が美男子に描かれており・・・。
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漫画でも、鴎外の優柔不断ぷりっと同時に、
鴎外の母・峰子の豪腕ぶりがちらりと描かれている。
「きゅんきゅんくる教養」というテーマから外れるので
解説でも特別触れなかったが、
森峰子はかなり強烈な女性である。
息子の出世のためならば、
どんな裏工作もいとわないという恐るべき母。
ちなみに登志子と離婚した後には、
長く独身でいた鴎外のために、
峰子は妾を探してきて、息子にあてがっているのだ。
彼女にはそういう手ごまがあったんですな。
登志子との離婚については、
並々ならぬ嫉妬深さがあったと言うのが定説だけど、
そんな母がいれば、うまくいくはずもなかろう。
「小生が若しきげんを取り候はゞあるまじけれ」
(私がもし登志子の機嫌を取っていれば、別居はなかっただろう)
という言葉にも、鴎外の苦労がうかがえる。
母のことがまるで関係ないわけがない。
当然、再婚した志げとも、対立している。
ちなみに、森峰子については、群さんの本が面白い。
オムニバスだし、気軽に読める。
関わると大変そうなので、
本で読むくらいがちょうどよい(笑)
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