就活生におススメの小説
フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫) (2012/08/02) 有川 浩 商品詳細を見る |
今は中小企業に目を向ける学生も増えてきたと聞く。
大変な時代だけど、それ事態はとてもいいことだと思う。
そんな時代にもマッチした小説。
タイトルからは手が届きにくいかもしれないけど、
内容的には、就活生こそ読んでほしい。
母の病をきっかけに、自堕落な生活に終止符を打ち、
労働を通じて成長してく主人公・誠治の奮闘ぶりに
思わず応援してしまう。
何が天職か、なんてわからんよね。
片っ端からだとかえって効率が悪いかもしれないけど、
少しでも興味が持てそうならば、
できるだけいろんな業界の
いろんな規模の会社を受けてみるとよいと思う。
そしてまた
家族のストーリーがよくできとるんだな、これ。
姉にとっての母、母にとっての父、
姉にとっての父、母にとっての息子・・・、
みんなそれぞれ距離感が違って、
共感する部分も対立する部分も違う。
みんな家族と幸せになりたいと思っているのに、
立場の違いゆえに、お互いを傷つけてしまう。
少しの歩み寄りが、大きな解決につながったり、
また逆に、裏切られることになったり・・・。
ばばばっと読んでしまいました。
面白かったなあ。