真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

電通の仕事に編集者は耐えられるか

電通で違法な長時間労働が常態化していた――。女性社員の方が自殺したことで、そんな事実が明るみなり、社会的に問題視されています。

マスコミ全般そうだとは思うのですが、出版業に携わる人たちも、長時間労働に陥っているケースが少なくありません。そんなわけで、電通事件の影響で、消灯が早くなったような出版社もいくつかあるようです。労働基準法違反の疑いで、立ち入り調査なんて入れば大変ですからね。

 

しかし、電通の件は、長時間労働そのものはもちろんですが、その内容があまりといえば、あまりだなという感想を僕は持っています。とりわけ、朝日新聞が報じていた、以下の内容には、戦慄しました。

 

電通では、社内の飲み会の準備をする幹事業務も新入社員に担当させており、「接待やプレゼンテーションの企画・立案・実行を実践する重要な訓練の場」と位置づけている。飲み会の後には「反省会」が開かれ、深夜まで先輩社員から細かい指導を受けていた。

 

 

飲み会のあとの反省会とか、意味がわかりません。どんな長時間勤務が平気な編集者でも、これに耐えられる人は少ないのではないでしょうか。もともと、そういう体育会的なノリが苦手で、出版業界を選んでいる、ということもあると思うので……。

 

どちらかというと、長時間労働にスポットライトがあたって「早く帰らせよう」という流れになっていますが、それ以前に、意味のわからん仕事をやらされるのは、とても苦痛でしょうね。そちらのほうが問題ではないかなと思います。