ジブリ新作「風立ちぬ」を観ないほうがいい人
バルト9で「風立ちぬ」を観てきた。
劇場にいながら、風を感じることができた。
主人公・二郎の声高ではないが、静かに熱い。
その飛行機へのひたむきな情熱を観て、
自分も、もっと今の仕事に全体重をかけなければと刺激をもらった。
後半は恋愛要素が強くなるが、二郎の人間臭いところが出てきてよかったと思う。
しかし、淡々としたストーリーでメリハリにかけるので、
ドキドキわくわくしたい人は期待はずれかもしれない。
専門的な話も多いので、ちょっと監督の思いが、先行してしまっているような気がする。
少なくとも親切な映画ではない。
ある程度、堀越二郎氏のことを
知っておいがほうが楽しめそうだ。
宮崎駿監督作品「風立ちぬ」主人公のモデル堀越二郎とは【戦闘機 ゼロ戦 雷電 烈風など設計】
http://matome.naver.jp/odai/2136386056602765601
そして、やたらとタバコが出てくる。
しかも、またうまそうに吸うんだ、これが。
肝心なシーンには必ず出てくるといっていい。
これは禁煙中にはつらい!
僕はもう6年くらい吸っていないが、
めちゃくちゃ吸いたくなってしまった。
禁煙歴が浅い人は近づいてはいけない映画だ。
あと、小さな子どもも退屈するだろう。
静かなストーリーで専門的な話も多く、
可愛いキャラクターも出てこない。
間違いなく寝ると思う。
後半はキスシーンも多いし、
タバコのシーンがバンバン出てくることも考えると、
子ども向きではないかなと。
ストーリー的にそれを期待する人も少ないのだろう、
劇場に小さな子どもの姿はなかった。
「夏真っ盛り!いえーい!」みたいなものではなく、
じんわりと心にしみる物語を心が欲しているならば、
この夏、観て損はないだろう。
自分とは全然タイプが違うけど、
二郎みたいな職人への憧れはやっぱりあるよなあ。