140字BOOKレビュー【5】『悪夢のエレベーター』『床下仙人』
悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫) (2007/10) 木下 半太 商品詳細を見る |
どれくらい倒れていたのだろう?
正気に戻った主人公がいたのは、
緊急停止したエレベータ。
同じく閉じ込められたのが
関西弁男、緑ジャージ男、メンヘル女。
徐々に明らかになる3人の素性に目が離せなくなる。
木下半太が書く急転直下型ミステリー
床下仙人 (祥伝社文庫) (2001/01) 原 宏一 商品詳細を見る |
「いっしょにいたいから家族になったのに、
その家族を維持するためにいっしょにいられない。
そんなのって、どこかおかしいと思わない?」
妻の問いが心に響く『床下仙人』(原弘一)。
仕事に忙殺される「おれ」の家庭に、仙人が現れるようになり…。
働く意義を考えさせられる、ちょっと奇妙な短編集。
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さくっと読めて楽しい小説が読みたい。
そんなときに、この2冊はおすすめ。
木下半太氏は会話を書くのがべらぼうに上手い。
じゃないとこんな密室物語を書けるわけもないんだけど。
『床下仙人』は表題作以外も面白いよ。
今日は、ニール・アームストロングについて原稿執筆。
そろそろ寝る準備をば。