真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

幸福論

どれだけ振り回されても、離れがたい人はいる?(桂望実の『嫌な女』で読み説く幸福論)

周囲を振り回してばかりの人が、世の中にはいる。他人の迷惑も顧みずに、己の欲望に忠実に生きるワガママな人のことだ。 できれば、お近づきになりたくないが、実のところ、偉人のなかにもそういう人は少なくない。野口英世もマルクスも、周囲を引きずり回す…

自分のウィークポイントに誘惑はスルリと入り込む(藤沢周平の『闇の歯車』で読み説く幸福論)

「この問題さえなければな……」 人生で、そんな悩みを抱くことは、誰にでもあるだろう。己の境遇かもしれないし、長きにわたるコンプレックスかもしれない。「なぜそんなバカなことをしてしまったのだ……」と周囲が唖然とするようなヘタな詐欺に引っかかったり…