『おしりたんてい』で始める探偵モノ
初めて探偵モノの謎解きに触れたのは、クイズ本だったと思う。頭の体操のような問題のなかに、ちょっと怖い問題が混じっており、それがダイイングメッセージの謎解きだったり、密室のミステリーだったりした。
怖いんだけど、面白い。そこから、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズに入っていて、ポアロや赤川次郎をつまみ食いするようになった。友達と「探偵団X」という謎の組織も作ったなあ……。
謎解きに挑戦するのは、洞察力を身につけるのにも最適だ。殺人といったおどろおどろしいものを排除し、ひたすらポップで5歳くらいから読める探偵モノが、今はある。『おしりたんてい』である。
おしりたんていは、この風貌の割にはクールでちゃんとしていて、いつも鋭い推理力を発揮する。口癖は「フーム、においますね」だが、「におうのはお前だ！」とは誰もツッコまない優しい世界。署長は、めっちゃ小さいマルチーズだしね。
おしりを生かした解決法も飛び出す、ゲラゲラ笑える探偵モノ。謎解き（間違い探しレベル）も気軽に楽しめるものだし、きちんとどんでん返しもあって、結構、じっくり読みふけることができる。絵本から文字の本への架け橋的な1冊といえるだろう。
おしりたんてい いせきからのSOS (おしりたんていファイル)
- 作者: トロル
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2017/08/03
- メディア: 単行本
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受験生よ、時には邪の道を行くのもよし
さきほど紹介した『ボカロで覚えるシリーズ』。
「ほしい！」と言う声が多い一方で、「こんなので勉強してよいのか」という「邪道感」もあるようだ。かくいう私は英単語が覚えるのがどうにも得意ではなく、ダジャレで覚えるという思いっきり邪道な方法で、英語を学習していた思い出がある。『英単語連想記憶術』だ。
英単語連想記憶術〈第1集〉―心理学が立証した必須4000語の獲得 (青春新書)
- 作者: 武藤たけ雄
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 1998/03/01
- メディア: 新書
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「心理学が立証した」という触れ込みとは、裏腹に内容は、ダジャレの連発。しかし、これで結構頭に入るのだからバカにはできない。この手の本として、私は使っていないが、類書のこちらのほうが有名だったかもしれない。
現代文ゴロゴ解法公式集1 センター試験編 (音声&映像講義付き)
- 作者: 板野博行
- 出版社/メーカー: スタディカンパニー
- 発売日: 2013/10/24
- メディア: 単行本
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楽しく学べるきっかけづくりなれば、何でもよい。苦手な科目は、できるだけ、バカバカしい参考書のほうがハードルが低い。ボカロでも、語呂でも、ダジャレでも使わない手はないだろう。子どもがむさぼり読む『戦国ベースボール』もおススメである。
戦国ベースボール 鉄壁の"鎖国守備"! vs 徳川将軍家! ! (集英社みらい文庫)
- 作者: りょくち真太,トリバタケハルノブ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/11/24
- メディア: 新書
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ボカロで覚えるシリーズ
『ざんねんな偉人伝』を出してから、児童書や小中高生向けの棚をウロウロするようになったのだけど、今はこんな参考書も出ているのか。
ボカロで覚えるシリーズ……！ しかも、学研プラスではないか。さすが攻めてる。
学参においても、担当編集者はちろん、企画を決済する編集長にも、若い感性が必要となる。読者層を考えれば、当たり前といえば、当たり前か。
伝記の棚も、自分が子どもの頃とはだいぶ色彩が異なる。そのなかで『ざんねんな偉人伝』が今年も読まれますように、と。
6刷と英世POP(『ざんねんな偉人伝』)
おお、このPOPは！
佐賀の書店さんです。
遊び心満載で、ありがたいですね。
おかげさまで、6刷となりました。
偉人の残念すぎる生きざまに、
きっと勇気づけられると思います。
4刷と読売新聞
『ざんねんな偉人伝』、読売新聞にて！
おかげさまで、4刷です。
長くやってきたテーマですから、
多くの読者に届けられればと思います。
「新聞、載ってたよ」と何人から連絡もらいました。
そうして気にかけてくれる人がいること自体が、嬉しいものです。
夏休みを『ざんねんな偉人伝』で締めましょう（3刷決定！）
早いもので、もう8月も終わりが近いですね……。
この夏は本当に早かった。何だか夏らしくない日も多かったからかなあ。
偉人たちの新たな一面を掘り下げた『ざんねんな偉人伝』。
好評につき、早くも3刷目に入りました。
書店でよく売れているようでうれしいです。
子どもから大人まで、というフレーズがぴったりくる本書。
夏休みの締めくくりに、偉人たちに「残念ぶり」に笑って、
また9月から心機一転、がんばりましょう～。
ちなみに、僕は9月から「ほぼ日手帳」デビューしようと目論んでいます。
