真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

愚痴をこぼせる同志がいることの大切さ

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今日は、この4月から社会人として

働き始めたNさんと鴨鍋をつついていた。

職種はSEである。

日々、技術が身につくのが楽しそうだった。

Nさんとは、僕の本を読んでくれているのを

きっかけにつながった。

会うのは2回目で、前回はまだ大学生。

今日は随分、たくましく見えた。

男子三日会わざれば刮目して見よ。

だが、Nさんが生き生きと仕事する一方で、

40人の同期のうち、すでに辞めた人もいて、

年内をめどに辞めるつもりの人もちらほらいるそうだ。

 

入社して半年とちょっと。

石の上にも3年などというつもりはないが、

見切りをつけるには、あまりに早い。

たった2ヶ月で会社を辞めた

オバタカズユキさんという物書きがいる。

オバタさんは会社を辞めたことは全く後悔していないが、

著作『何のために働くか』で、

こんなことも書いている。

「あの会社生活のなかで一番私が欲しかったのは、

自分のキツさを共有してくれる同僚だった」

Nさんは同僚とも仲が良さそうだった。

もしかしたら、辞めた人は、周囲に

うまく愚痴をこぼせなかったのかもしれない。

 

シェクスピアもこう言っている。

「他人もまた同じ悲しみに悩んでいると思えば、

心の傷は癒されなくても、気は楽になる」

他者と語り合うなかで

見えてくることもある。

つらいときほど、

一歩踏み出して、

つながろう。

何のために働くか (幻冬舎文庫)何のために働くか (幻冬舎文庫)
(2001/03)
オバタ カズユキ

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