真山知幸ジャーナル

告知、執筆活動の記録のほか、書評、名言、偉人についてなど

『おしりたんてい』で始める探偵モノ

初めて探偵モノの謎解きに触れたのは、クイズ本だったと思う。頭の体操のような問題のなかに、ちょっと怖い問題が混じっており、それがダイイングメッセージの謎解きだったり、密室のミステリーだったりした。

 

怖いんだけど、面白い。そこから、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズに入っていて、ポアロ赤川次郎をつまみ食いするようになった。友達と「探偵団X」という謎の組織も作ったなあ……。

 

謎解きに挑戦するのは、洞察力を身につけるのにも最適だ。殺人といったおどろおどろしいものを排除し、ひたすらポップで5歳くらいから読める探偵モノが、今はある。『おしりたんてい』である。

 

 

おしりたんてい ふめつの せっとうだん (おしりたんていファイル)
 

 

 

おしりたんてい (単行本)

おしりたんてい (単行本)

 

 

おしりたんていは、この風貌の割にはクールでちゃんとしていて、いつも鋭い推理力を発揮する。口癖は「フーム、においますね」だが、「におうのはお前だ!」とは誰もツッコまない優しい世界。署長は、めっちゃ小さいマルチーズだしね。

 

おしりを生かした解決法も飛び出す、ゲラゲラ笑える探偵モノ。謎解き(間違い探しレベル)も気軽に楽しめるものだし、きちんとどんでん返しもあって、結構、じっくり読みふけることができる。絵本から文字の本への架け橋的な1冊といえるだろう。

 

 

おしりたんてい ププッ おおどろぼう あらわる!

おしりたんてい ププッ おおどろぼう あらわる!

 

 

 

おしりたんてい いせきからのSOS (おしりたんていファイル)

おしりたんてい いせきからのSOS (おしりたんていファイル)